ほとんどの方にとってはどうでもいいことなんでしょうが…
「印鑑」とは「はんこ本体」を意味する、というのは誤りです。
右のとおり、はんこ本体は「印章」が正しい言葉であり、「印鑑」は、印影を登録する(公式な)図録の事に成ります。(「印鑑」の「鑑」は、「図鑑」の「鑑」であることを考えると、しっくりくると思います)
まあ私個人は、一般の方が誤って「印鑑」という言葉を使われるのは一向に構わないのですが、プロである業界人が「印鑑あります!!」って誤って言葉を使うのはどうかと思っています…
ところで、なぜ「印鑑」という言葉を一般の方が誤って使うようになったのか?
それは…
間違いなく役所にある「印鑑登録」と言う言葉が原因ですね。
これを、「印鑑を登録する事」と思い込むから、「印鑑=はんこ本体」と思う人が多いんです。
でも実は、「印鑑登録」というのは、
そう「印鑑(役所にある印影の一覧)に(自分のはんこの印影を)登録するって言う意味なんです。
繰り返し申し上げますが、「印鑑」という言葉遣いはどうされても結構です。ただ、こういった背景を知っていただくと、印章のプロとしてはうれしく思います。