はんこ屋である当店が、縁起がいい「印相」っていうのを、邪道と知りつつも薦めてるのは「縁起」とは別の理由が大きかったりします。
ひとつは上の画像にあるとおり、縁と文字が接する部分は欠けにくくなると言うこと。縁と文字が接する場所が多いとそれだけかけにくい部分が増えますんでね。
これは実はかなりデカイと思ってます。そのうち書くと思いますが、職人が彫ったはんこは縁が欠けにくいんです。でも、それでもやっぱり落としたときの衝撃が悪かったら欠けてしまいますわ。
ほやけど、縁が文字の線と繋がってたら、その部分は間違いなく頑丈で欠けにくい。ほしたらそのふちと線が繋がってる部分が多いほうが、欠けにくくなる。すなわち持つ人にとってええはんこって事ですわね。
あとは、一般論として印相の文字の方がデザインに手作業となる部分が多いからってのもあります。先ほど言った「文字の線と縁が繋がってる」のは、デザイン上、手作業で行うか無いんです。例えコンピューターでデザインするとしても、全自動では出来ず、手作業で一つずつ繋げていかないとアカンのです。
ということは、機械による自動化が多くを占める世の中にあって、ある程度手作業が入るこのやり方の方がいいかも知れんって事ですわ。
まあでも本来は、手作業云々より、自分の「証」となる印影がどんだけしっかりデザインできてるか、やと思います。
その辺についてはまたいずれ、お話したいと思います。
明日以降は、すんませんが開運とはちょっと離れた話をしますんで。