「手彫りのはんこは複製できない」は、今や「ウソ」

手彫りはんこだろうが、機械彫刻のはんこだろうが、複製されるリスクはほとんど一緒!
 「手彫り=機械不使用」ではない、ってことで、憤慨している貴方

ほな、なんで「手彫り」がエエと思ってるんですか

 これは調べてないんでわかんないんですが、「やっぱりはんこは手彫り」って思ってる人の大半が、その理由を「機械で彫ったら同じ物がたくさん出来るから」「手彫りのほうが手間ひまかけてるから」と思ってるんやないかと想像してます。

 断言しましょか。そのどっちも間違ってます

 まず、今日は「機械で彫ったら同じ物がたくさん出来る」について反論しましょか。
 実は「手彫りなら同じ物が彫れない」が、残念ながら間違ってるんですわ。
 現在の彫刻機はデータどおりに正確に彫刻できるので、綺麗に捺印された印影さえあれば、それをスキャンする事でほとんど分からない程度に同じ物が彫刻できます

 それに、「機械彫りなら複製可能」というのも、その最新式彫刻機で「(はんこを彫る)データが残って」いて、「意図的に彫刻開始」しない限り、同じようなはんこは出来ません。

 大体、「機械を使った手彫りはんこ」が存在する以上、手彫りか否かで職人(はんこ屋)を見極めるんはナンセンスです。それなら、信頼できる職人を自分の目で見極める方がいいですね

 ちなみに、当店では彫刻機を使ってはんこを彫っていて、データも保存してますが、そのデータは厳重に保管してます。「田中」や「鈴木」なんかのはんこはしょっちゅう注文が入るんで、これまでと違ったデザインをするための確認用に使うことが多いですわ。