実印や銀行印などは大事な時に使う者であると共に、破損すると彫り直し・登録し直しが必要になるため、「丈夫であること」はとても重要です。実際、お客様によく聞かれる質問の一つに、「はんこが欠けてしまいました。欠けないような丈夫な素材ありますか?」というものがあります。
確かに素材を高価なものにすることで多少欠けにくくなります。しかし、それ以上に彫刻方法が欠けにくさを大きく左右するのです
なぜ「彫刻」が、欠けにくさを左右するのか? その理由は、下の画像を見たらわかります。

上の画像の「c」のように、縁の外側と内側を削って「面取り」することで、印面に写る縁は細くても実際の縁は太くして欠けにくい形になります。
いくら丈夫な材質でも、「a」の状態ならちょっとした衝撃ですぐに欠けてしまいます。「c」の状態のものを選べばいいわけです
右の写真のように、実印・銀行印などの印面を斜めから撮影したものがあれば、確認してください。矢印部分のように縁の外側が写真の矢印のように削られいることが、丈夫な印章の証になるのです。
※写真では縁の外側が素材の色(象牙なので白色)になっていますが、実際の商品では捺印により朱肉の色が移り朱色となることがあります。
当店は実印、銀行印はもちろん、認印などすべての印章でこのように縁をしっかり仕上げて欠けにくい印章をご提供しております。
これは良心的な店であれば大抵行っている処置なのですが、大切なことにもかかわらず、しっかりと記載されている店舗はあまり見ないのが残念でなりません。
※欠けにくいと言っても「欠けない」を保証するわけではありません。落下させるなどの衝撃にはご注意ください。
よくあるご質問への回答
- わざわざ縁を面取り加工する必要あるのですか? 縁を太いままにしたらよいのでは?
縁を太いままにしておくと、捺印したときに縁が太くなり、文字の太さが目立たなくなります。
縁を面取り加工することで、捺印した印影の縁は細くなり、文字の太さとのメリハリで見栄えの良い印影になり、かつ実際の縁は太いので欠けにくい、という良い印象になるのです。
実印・銀行印など貫禄ある印章であれば、縁は細い方が美しい見栄えの良い印影になります。そもそも縁の面取り加工は5分程度で終わる工程です。あまり知られていないのでお伝えしているのであり、この作業は行うべき工程だと考えております。
- 素材をチタンなど丈夫な素材にすれば問題ないですよね?
- もちろん丈夫な素材にすることで欠けにくくはなりますが、「チタンでも欠けてしまった」という話を聞いた事もあり、丈夫な素材でも「絶対欠けない」わけではありません。またチタン等の素材は面取り加工が難しく、されてない場合があるため、面取りされず縁が細い場合もあるかもしれませんので、ご注意ください。
お客様の声
匿住所 匿名様
「しっかりと仕上げされた丈夫な印鑑で、安心しました」
先日はお世話になり、ありがとうございました
印鑑の縁が欠けてしまうのが嫌で、どういうものにすれば悩んでいたところに御社のページを見て「これだ!」と思って購入いたしました
商品が届いた後に確認したのですが、本当に縁が仕上げしているか良くわからず、お電話で失礼いたしました。ご説明いただいたおかげで縁の外側がしっかりと削られているのがわかり、安心しました。
私が、貴方のために彫刻いたします
<プロフィール>
昭和17年2月生。15歳に印章彫刻を始め、書道や篆刻も研鑽。日展・篆刻部門入選の他に、印章彫刻・篆刻・書道で多数の賞を取得。1日の平均彫刻本数は、少なく見積もって10本ほど。総彫刻本数は10万本を超える。
守拙の作品
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印影作品と解説を多数ご用意
彫刻前に実際の印影確認・変更も可能な「印影確認サービス」
化粧箱・朱肉など、喜ばれる「付属品」がつきます
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