象牙の高級品「芯持ち」「横目」は何故品質がよくないの?

まずは「芯持ち」についてお話します。
芯持ちの印材は丈夫と一般的に言われていますが、実は芯そのものは非常にやわらかくて品質が悪いのです台風のように中心に近いほど威力が強いけど、台風の目は全く勢いがないというのと同じようにお考え下さい。
象牙は芯を外れても十分丈夫な品質の印材が出来ます。高価でありながら品質は劣るため、原則取り扱ってないのです。

象牙のグレード

次に「横目」についてお話します。右の図を見てください
象牙の印材は、ほとんどが目が縦になるように作ります。目が横になるように作るのは少ないため、希少価値が生まれ効果になっているのです
では、なぜ「横目」をあまり作らないのか? 目を横にすると印面がとたんに脆くなってしまうからです。彫刻経験者の中には「プラスチックより脆い」と言う方までおられます。
ゆえに、「芯持ち」と同様、「横目」も原則として取り扱わないようにしております

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