
象牙・タイマイ等を扱う事業者
事業者番号
T-5-27-00219
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枠内がピンク色の日は休業日
日付が太枠で囲まれている日は大安の日です。
お題(刻印名) : 二室眞知子
書体:篆書体
一瞬見ただけでは違いが良くわからないかもしれませんが、手彫り印鑑店と「綺麗印影」にはとてつもなく大きい差があるのです。

一見すると、過去文字の大きさが均一に近い手彫り印鑑店のほうが良い作品に見えるかもしれません。
しかし、空白部分を強調してよく見ると、手彫り印鑑の作品には「二」と「知」の文字に空白が多く見られるのがわかります。
これに対して守拙の「綺麗印影」は、線と空白の密度のバランスが均一に近いことがわかります。
「二室真理子」という一つの名前で考えた場合、守拙の「綺麗印影」の作品のほうが偏りが少なくバランスが良いということなのです。

手彫り印鑑店の文字は、両端が上を向いた横線が多く見られます。
これは篆書体としてはありえない表現です。
文字のデザインの一つと考えればよいのかもしれませんが、手彫り職人が古来からの由緒ある篆書体でこのような表現を用いるというのは信じられません。

点線は「室」の右端と左端にそって引かれています。
守拙の「綺麗印影」は、「二」の横幅が「室」の横幅より若干広くなっていることがわかります。
実はこうしないと目の錯覚で「二」が「室」より幅が狭く感じてしまうのです。
また、守拙の作品は「二」の横線の左端と、隣の「眞」の横線の右端が歯車のようにかみ合った、絶妙の配置をしております。これは一文字ずつ文字を入れる素人には困難な表現であり、守拙の文字デザイン力が非常に高いことがわかります。

A:「目」の字とと縁の間が中途半端に接触しております。職人であれば守拙の「綺麗印影」のように印刀で切り離すでしょう
B:「目」の縦線の太さがガタガタになっております。
守拙の「綺麗印影」は「目」が綺麗に表現されており、彫刻技術が高いことがわかります。

手彫り印鑑店の作品は、線の先が丸ゴシック体のように丸まっているだけですが、守拙の「綺麗印影」は独特の尖ったようなデザインになっています。
実はこれは筆書きのようなイメージを与えるためなのです。これを「筆意表現」と言います。
小さな印鑑でも筆書きのように見せることができる「筆意表現」は、篆書体にとって技術者の技量を見極める最も重要なポイントなのです。
筆意は線が細いほど表現しやすく、線の太さが求められる実用印では余り表現できませんが、それでも技術者であれば線の先に筆意を与えるのです。
これに対し、手彫り印鑑店の作品には筆意らしきものが見当たりません。技術者の彫刻とは思えない作品なのです。
なお、参考として守拙が機械で彫刻した展覧会用の作品を以下に掲載します。
芸術性の高い「筆意表現」というものがよくわかる作品です。


手彫り印鑑店の印面の縁を見ると、縁の角が面取りされていません。
そう、手彫り印鑑店の作品は全く仕上げがされていないのです。
確かに粗彫りの技術が高ければ仕上げは不要となるのですが、それにしては字の配置が稚拙すぎます。
守拙の「綺麗印影」は、縁の部分が綺麗に面取りされています。
機械を用いておりますが、この部分だけは人の手による加工が必要と判断しているのです。
いかがでしたでしょうか?
「手彫り」という肩書が無意味に感じるほど、技術の差があったとご理解いただけたものと思います。
そして… 残念なことに、この手彫り印鑑、非常に高い確率で機械を使用しております。

左は弊店の「野田印相」というフォントを並べただけの画像。そして右はその画像と手彫り印鑑店の印影を重ねたものです。重なっている部分の量が非常に多く、偶然の一致と考えるには都合が良すぎます。
残念ながら、この「手彫り印鑑」は、機械で簡単に彫刻した後、底に印刀を入れて手彫りに見せかけたものである確率が非常に高いといえます。
「手彫り」という肩書を求めるあまりに、このようなものを手に入れてしまっても良いのでしょうか???
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